1.東部町滋野「八幡さまの清水」の生き物
 この八幡水では、「小動物生息状況アンケート」で、メダカ、カラスガイの情報が得られています。

 八幡さまの清水
「八幡さまの清水」といって、昔から飲用水、生活用水、灌漑用水として大事にされていた。明治11年、明治天皇が北陸ご巡幸で牧家御小休所で休まれたとき、この水で茶をたててあげたので、ご膳水とも呼ぶようになった。また、大正12年から滋野小学校の飲み水にも利用されてきた。昔にくらべ水量が減少し、汚染も心配されている。(以上「東部町誌自然編」より)
調査してみて
@水が12℃と、大変冷たい。
A見た感じ、透明できれい。キンギョモなどの水草もおおい。
Bただし、まだ、水温が低いせいか水生昆虫は見られず。
観察できた生物

アブラハヤ
 イワナ生息域の下流から広く分布する、やや冷水性の魚。エサは、昆虫や付着藻類。
 湧き水のあたりから、八幡水と呼ばれる池のなかまで、たくさん泳いでいました。(6/6)
 アブラハヤの他には、放したものと思われるコイ、キンギョも見られました。メダカという情報は、アブラハヤの稚魚、あるいは、誰かが放したメダカを見たものと思われます(冬、小川や用水路が日あがってしまう上田小県地方では、今までメダカは確認されていません。地域の人達は、ウグイやオイカワの稚魚をメダカと呼んでいるようです)。
ホトケドジョウ
 
千曲川筋の佐久、小県地方に生息するといわれています。冷水の溝や、湧き水のある水草や小石の陰にすんでいます。八幡様の湧き水で、捕まえることができました。写真がうまく撮れませんでしたので、また、最捕獲に挑戦したいです。
水はきれいで、水生昆虫の隠れ家になる水草もたくさん見られました。水温がまだ上がらず、時期的に早いためか、水生昆虫は確認できませんでした。八幡水から、流れ出した水が、田んぼに入ってから、水温が上がり、ゲンゴロウ、タガメなどが見られるのではないかと予想します。まわりの田んぼの調査もしていきたいと思います。
平成12年度 小県・上田教育会環境調査委員会
木内 清(塩田西小学校長)・関谷 圭史(東部中学校)・多羅沢 敏雄(上田北小学校)・今井 康哲(丸子中学校)・小山 宏己(上田第五中学校)・翠川博之(神科小学校)


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