5.塩田平の川やため池の生き物(2000年8月24日調べ)
 上田市塩田地区の川や水田では、「小動物生息状況アンケート」で、ゲンゴロウ・コオイムシ・タイコウチ・イモリなどの情報が得られています。
観察できた生物
1.田んぼの近くの小川
塩田平の小川には、スジエビが見られました。無色透明の体が、とてもきれいです。腹部に、褐色の横しまがあります。 塩田平の川やため池に多いヨシノボリ。ハゼのなかまで、腹びれがあわさって吸盤のようになっており、用水路の壁などにくっついています。白いバケットに入れると体色がすぐにうすくなります。
小川では、2匹のタイコウチを見つけることができました。タイコウチの体には、藻のようなものがついて目立ちにくいです。 小川には、タモロコもすんでいます。タモロコは、ヨシノボリの天敵で、卵や稚魚を食べてしまうそうです。
この小川では、コシマゲンゴロウを見つけることができました。縦じまのある小型のゲンゴロウです。 ゲンジボタルの幼虫の死がいも発見しました。
子どもたちが捕まえたツチガエル 水の中から顔を出すトウキョウダルマガエル
校長先生と、一生懸命水辺の生き物を探す子どもたち。男の子も、女の子も魚や水辺の生き物探しが大好きです。この小川では、上に紹介した生き物の他、マツモムシ、ミズカマキリ、サワガニ、ドジョウ、カワニナを確認することができました。
2.塩田平の川の生き物
けっこう水量の多い川にも、ヨシノボリ(写真下)が生息していました。上の魚は、アブラハヤです。 この川には、ヘビトンボの幼虫がすんでいます。ヘビトンボの幼虫はきれいな水にしかすめません。
この川では、モンキマメゲンゴロウを確認しました。とても、小さなゲンゴロウです。写真ではわかりませんが、背中に独特の模様があります。この川では他に、サワガニ、ミズカマキリ、マツモムシ、オニヤンマを確認しています。
3.塩田平のため池の生き物
ため池で捕獲したギンブナ。やはり、ヨシノボリもたくさん見られました。 ヒシの根元にもぐりこんでいた体長2cm近いマルガタゲンゴロウ(左)。このため池にはコオイムシ(右)も見られました。
ヒシをひっくり返すと、浮き袋のようなものがついていました。ヒシの花も咲いていました。 ガマの穂も見られます。ガマやヒシの茂みには、カルガモやカイツブリがたくさん見られます。
ため池では、スイレンも花をつけていました。 塩田平の水辺では、オニヤンマが盛んに産卵していました。
平成12年度 小県・上田教育会環境調査委員会
木内 清(塩田西小学校長)・関谷 圭史(東部中学校)・多羅沢 敏雄(上田北小学校)・今井 康哲(丸子中学校)・小山 宏己(上田第五中学校)・翠川博之(神科小学校)

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