千曲川は、甲武信岳(2475m)を源とする日本で一番長い川です。川上村の源流から、河口の新潟市まで367kmあります。流域面積も11900kuで日本で3番目です。新潟県にはいると、名前が信濃川に変わりますが、長野県内では千曲川です。上田市付近を流れる千曲川には、アユやウグイなどたくさんの魚類がすんでおり、それをねらってサギのなかまやカモメなどたくさんの鳥類もやってきます。半過の岩鼻にはチョウゲンボウもすんでいます。モイワナズナ、ツメレンゲなどの珍しい植物も見られます。

更新日:2000年5月10日 水曜日  
千曲川の風物詩“つけ場”へ

半過(はんが)の岩鼻。かつて、千曲川にけずられてできた大きな岩穴です。かつて、この岩場にはチョウゲンボウが多数繁殖していました。今どのくらいいるかは調べてありません。 チョウゲンボウ
長野県では、ここ岩鼻や中野市の十三崖が繁殖地として有名です。しかし、最近では都市部のビルでの繁殖が各地で話題になっています。(北沢善政氏撮影)
千曲川の河原は、まだ氷でおおわれていますが、ヤナギの花穂がではじめています(3/18)。 河原の枯れ草にからまっていたマメのなかまの果実です(3/18)。
河原にはいろいろな草花のドライフラワーが見られます。背景の山は烏帽子岳です(3/18)。 半過の岩鼻には、モイワナズナが咲いています(5/9)。モイワナズナは北海道から樺太にかけて分布する寒い地方の植物で、名前は北海道の藻岩山からきています。本州では、上田市の岩鼻にしかない珍しい植物です。
 ここ数年、千曲川の河原には、ハルザキヤマガラシが絨毯を敷きつめたように一面に咲きます。レンゲとのコントラストがきれいです(5/9)。  半過の岩鼻で見つけたニワトコの花。ニワトコは、独特のにおいがします(5/9)。
 半過の岩鼻では、アオダモの花も咲いていました(5/9)。  半過の河原では、つけ場の準備がされています(5/9)。



上田市の千曲川にかかる橋

上田大橋
 一番新しい橋で2000年の2月に開通しました。長野方面をうつしていますが、左端が半過の岩鼻、右側が岩鼻です。
上田交通鉄橋
 この趣のある橋は、上田交通別所線の鉄橋です。奥に見える橋が上田橋です。背景の中央の山が太郎山です。上田大橋と上田橋の間には古舟橋があります。
常田新橋
 この橋も1999年に開通した新しい橋です。歩道の中央には展望タワーがあります(写真中央)。この橋のすぐ上流には小牧橋があります。
ハーブ橋
 長野行き新幹線の橋で、ハーブのように美しいのでハーブ橋と名付けられました。ハーブ橋の下の泥岩や砂岩からは、木の葉・茎などの化石がでます。この橋を渡ると新幹線はトンネルに入り佐久方面へと走ります。この下流には大屋橋大石橋があります。


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